浮気調査アプリで逮捕されることも、浮気調査アプリ問題点とは?


相手が浮気をしているかも知れないと感じて浮気調査アプリを入れてしまう前に、
その違法性などといったものに関してここでは紹介してみようと思います。

浮気調査アプリという言葉を初めて聞く方の為に簡単に説明すると、

  • 通話着信履歴の閲覧
  • アドレス帳の閲覧
  • スマホの現在位置の確認
  • メールの送受信履歴と内容の閲覧
  • SNSやアプリでのメッセージ内容の閲覧
  • データフォルダ内の閲覧や聴取
  • 遠隔操作によりカメラを用いて写真や動画の撮影

などができるアプリのことです。

スマホの中身を覗き見できたり、GPS機能を使って移動ルートなどの情報を取得できたり、
アプリの種類によって多少の違いはありますがこういった事が可能になります。

浮気を調べようとする時にスマホの内容を閲覧して、相手との連絡のやりとりやメッセージの内容などを閲覧者が違う場所にいながらにして、浮気の証拠を取得する事が可能になるのです。

直接的なメッセージがなくても、思い当たる点が無いのに勤務時間中や仕事終わりに特定の場所で過ごすといった場合や、 仕事と言いながら出かけた行き先や、予定も無いのにプレゼント向けのショップへ行っている事など推理や予測ができるという事は、知らぬ間に見えない電子首輪を付けられた状態となってしまう事に・・・

浮気調査をする為にとても便利かつ安価で証拠を掴めると考えてしまいますが、注意しなくてはならないこともあります。


■ 浮気調査アプリの利用で起きる法律違反の概要


証拠が無いと浮気や不倫を問えないのですが、この証拠の収集という事にもしっかりと法律が適用されます。

平成23年に「不正指令電磁的記録に関する罪」いわゆる「ウイルス作成罪」が公布され
この法律ではいわゆるコンピューターウイルスの作成、提供、供用、取得、保管行為といった事が罰せられる事になり

  • 電子計算機(パソコンやスマートフォンなど)の使用を阻害したり、意図とは違う動作をさせる不正な命令を電子計算機に与える行為
  • 上記に掲げるもののほか、上記の不正な司令を記述した電磁的記録その他の記録

こういった記録を処罰の対象とし3年以下の懲役または50万円以下の罰金が課せられます。


そのアプリで情報を取得したり保管する事が罪となる為に浮気や不倫の決定的なデータであってもそのものの証拠能力を有しません。

簡単に言ってしまえば、「その証拠自体が違法な方法で取られたものでその罪の立証材料となってしまうために、 不倫の証拠として採用できない上にそれを出したあなたが犯罪者という事になりますよ。」という事になります。

余談ではありますが探偵であっても不法侵入など違法な方法で取得した証拠は証拠として使えません。

このように、違法な手段でスマホの持ち主の知らない所で勝手にその電子機器にアプリをダウンロードする事も罪となりますので、 夫や妻のスマホに浮気調査アプリを入れる事がそもそも罪になります。

その上にそういった行為で収集されたデータは禁じられている取得・保管行為にもなるのでそれも罰則の対象です。

このことから、家族であっても「うちの子を監視しよう」と使用者本人の許諾なくアプリをダウンロードしたり電子機器のデータを取得・保管するといった場合も罰則の対象となります。


なぜそんなアプリが存在するのかというと、元々はスマホを紛失した場合などに
GPS機能やもろもろの機能を使って見つける為だったり、 遠隔でスマホにロックをかけて悪用を防ぐといった目的があります。

その便利な機能を悪用して浮気調査アプリなどと呼ばれますが、遠隔操作アプリそのものを正しい目的で使用する分には便利なアプリの一なのです。

この事から、監視したいと思う相手である配偶者や恋人がその機能などを理解して閲覧し監視する事に対して許諾している場合には、罰則の対象となりませんが、 そういうアプリが入っていると理解した上で証拠を残して浮気や不倫をする人も居ないでしょう。

どうしても浮気を調べたいという時、安価で簡単に証拠が掴めるからと、浮気調査アプリを勝手に相手のスマホに入れるのは危険です。

たとえ浮気調査アプリで浮気の証拠を掴むことができたとしても、その証拠は裁判で使えない、むしろ訴えられる危険性があります。

何事も楽な話にはリスクがつきものです。安全に、それでいて確実な浮気の証拠を手に入れるなら探偵に浮気調査を依頼したほうがいいでしょう。

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